施設紹介 山口エコテックでは、ごみ焼却灰をセメントの原料とするために、異物の除去、脱ダイオキシン処理、脱塩素処理など、さまざまな工程を経て、ごみ焼却灰を汎用性の高い普通ポルトランドセメント等の原料として甦らせ、「循環型社会の形成」に貢献しています。 ごみ焼却施設 当社で受けるごみ焼却灰は、主に流動床炉とストーカ炉でごみを焼却処理したものです。ごみ焼却場で捕集されたごみ焼却灰は飛灰(ダスト)、炉底から出る燃え殻は主灰と呼ばれます。 飛灰受入工程 ごみ焼却場で捕集されたごみ焼却飛灰(ダスト)は、専用の粉粒体輸送車両で運ばれ、密封下で当社のタンクに移送します。 脱ダイオキシン工程 焼却飛灰はハーゲンマイヤー炉にて約400℃還元雰囲気下で加熱し、冷却器で急冷することでダイオキシンを分解します。脱水銀処理も行います。 主灰異物除去工程 主灰は磁選とふるい装置により磁性物と異物を取り除き、湿式粉砕機で粉砕処理します。 水洗脱塩素工程 脱ダイオキシン処理した飛灰と異物を取り除いた主灰は、回収水で洗浄することで塩素分を取り除き、フィルタープレスで脱水ろ過します。 排水処理工程 工程内で使用した水は沈降槽、中和槽等で処理され工程内で再利用します。その一部は、基準を満たしたことを確認し排水します。 環境装置 主灰受入ホッパや主灰倉庫の空気は吸引しスクラバーにて脱臭処理します。 セメント工場へ セメント原料化した脱水ケーキはふた付き(天蓋)ダンプトラックに積み込まれ、株式会社トクヤマ、UBE三菱セメント株式会社のセメント工場に運びます。普通セメント等のセメント原料として全量有効活用します。